連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第56回
療養型病床群3題
療養型病床群の動向
高橋 公雄
1
1公共施設研究所
pp.574-575
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902736
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療養型病床群の許可病床数と整備目標
療養型病床群は平成4年の医療法改正に基づいて制度化され,また,平成9年の同法改正により有床診療所にも設けられるようになって,平成11年1月1日現在158,401床の許可病床がある.昨年末での各都道府県の介護療養型医療施設としての整備目標の合計では,厚生省の当初目標の19万床を約3万床弱超過した219,721床となっている.北海道と中国・四国・九州などのいくつかの県の合計11県ではすでに開設許可病床数が整備目標を上回っていて,超過県における超過病床数の合計が2万床に達している.
現在,介護力強化病院からの転換が急速に促進されているとともに,いま進められている医療法改正による急性期・慢性期の病床区分を見越した一般病床からの転換が加速している.いずれ多くの県で介護保険対応の整備目標病床数を上回ることは間違いない.
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