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あとがき
大竹 皓子
pp.414
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101698
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早咲きが心配されたが,桜前線は平年並みのスピードでこの国の新しい年度の幕開けを飾っている.この時期は木々も一斉に目吹き,小さな若みどりはいとおしいほどかわいい.
職場にも新人の初々しい顔が揃った.国家試験に合格して臨床検査技師の第一歩を踏み出した新人さんが,毎日緊張しながら一生懸命仕事に取り組んでいるその様子をみると,新緑の若葉のようにこれから大きく成長して,臨床検査を盛り上げてほしいと期待がふくらむ.新人にとってこれからの毎日は実践の場で,覚えなくてはならないことが多く時間に追われて忙しく動き回っていて考えている余裕などない.そして自分の目標は自分で考え,自らの力でやっていかなくてはならない.学生のころに抱いていた臨床検査技師像とは乖離が大きすぎて,こんなはずではなかったと迷いだすと5月病にかかってしまいそうだ.
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