今月の主題 糖尿病
技術解説
インスリン遺伝子のDNA診断
武田 純
1,2
,
清野 裕
1
,
井村 裕夫
2
Jun TAKEDA
1,2
,
Yutaka SEINO
1
,
Hiroo IMURA
2
1京都大学医学部附属病院病態栄養部
2京都大学医学部第二内科学教室
キーワード:
インスリン遺伝子
,
Southernブロット法
,
RFLP
,
遺伝連鎖解析
Keyword:
インスリン遺伝子
,
Southernブロット法
,
RFLP
,
遺伝連鎖解析
pp.915-920
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914041
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年の遺伝子工学の進歩に伴って,遺伝性疾患のいくつかについてDNA診断が可能となりつつある.糖尿病は遺伝素因の濃厚な疾患であり,何らかの関連遺伝子の異常が考えられる.最近,インスリン遺伝子近傍に多数の多型性が存在することが明らかにされた.その結果,Southernプロット法と遺伝連鎖解析によりDNA診断を行うことが可能となった.本稿では,筆者らが行っている方法を中心に,インスリン遺伝子の多型性の解析技術を具体的に解説する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.