今月の主題 糖尿病
技術解説
膵島抗体(ICA,ICSA)
花房 俊昭
1
,
桂 勇人
1
,
伊藤 直人
1
Toshiaki HANAFUSA
1
,
Hayato KATSURA
1
,
Naoto ITOH
1
1大阪大学医学部第二内科学教室
キーワード:
膵島抗体
,
ICA (islet cell antibody)
,
ICSA (islet cell surface antibody)
,
I型糖尿病
,
蛍光抗体法
Keyword:
膵島抗体
,
ICA (islet cell antibody)
,
ICSA (islet cell surface antibody)
,
I型糖尿病
,
蛍光抗体法
pp.909-914
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914040
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膵島抗体の測定法および意義について,ICAを中心に概説した.測定においては,新鮮な膵組織を得ること,蛍光の判定に熟練すること,の2つがもっとも重要である.ICAはI型糖尿病の診断に重要な参考となる検査で,NIDDM患者で検出されれば,将来IDDMに移行する可能性が高くなるといわれる.今後,対応抗原の同定を含め,検査法の改良が望まれる.ICSAについてはその存在意義を疑問視する意見もあり,慎重な対応が必要である.
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