Japanese
English
今月の主題 周産期の臨床検査
話題
新しい新生児マススクリーニング:タンデムマス法について
Expanded Newborn Mass Screenig for Inherited Metabolic Disease using Tandem Mass Spectrometry
山口 清次
1
Seiji YAMAGUCHI
1
1島根大学医学部小児科
キーワード:
タンデムマス法
,
新生児マススクリーニング
,
有機酸代謝異常症
,
脂肪酸代謝異常症
,
拡大スクリーニング
Keyword:
タンデムマス法
,
新生児マススクリーニング
,
有機酸代謝異常症
,
脂肪酸代謝異常症
,
拡大スクリーニング
pp.770-776
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103073
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1.はじめに
新生児マススクリーニングとは,知らずに放置するとやがて重大な健康被害の起こるような代謝疾患を,発症前に発見して障害を予防する事業である.わが国では1977年から全国的に開始され,これまでに約4,300万人の新生児が検査を受け,1万人以上の小児が障害から免れたと考えられている1,2).
新しいスクリーニング検査技術として,最近“タンデムマス法”が開発され普及しつつある3,4).タンデムマス法では,1回の検査で多数の疾患をスクリーニングできるため,小児の障害予防事業を拡大できる技術として普及しつつあるので,現状を紹介したい.
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