Japanese
English
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査
質量分析を用いた新生児マススクリーニング
Newborn screening using MS/MS
小林 弘典
1
,
大澤 好充
1
1島根大学医学部小児科
キーワード:
タンデムマス・スクリーニング
,
TMS
,
新生児マススクリーニング
,
NBS
,
血清アシルカルニチン分析
,
液体クロマトグラフィー質量分析法
,
LC-MS/MS
,
臨床検査
,
酵素活性測定
,
血液ろ紙
Keyword:
タンデムマス・スクリーニング
,
TMS
,
新生児マススクリーニング
,
NBS
,
血清アシルカルニチン分析
,
液体クロマトグラフィー質量分析法
,
LC-MS/MS
,
臨床検査
,
酵素活性測定
,
血液ろ紙
pp.280-285
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202301
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Point
●新生児マススクリーニング(NBS)は出生した全ての児を対象として行う検査である.発症前に患児を発見し,治療することで障害予防を目指す行政による保健事業であり,臨床検査とはその性格が異なる.サンプルには現在は血液ろ紙が用いられている.
●液体クロマトグラフィー質量分析法(LC-MS/MS)によるアシルカルニチンおよびアミノ酸分析はタンデムマス・スクリーニング(TMS)と呼ばれる.3mm大の血液ろ紙片をサンプルとして,22疾患を同時にスクリーニングしている.
●LC-MS/MSを用いたNBS検査法はさらに発展しつつあり,多疾患の酵素活性同時測定や既存のTMSでの測定物質追加などが試みられている.
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