Japanese
English
今月の主題 周産期の臨床検査
話題
胎児心電図の新展開
Evolution of the new fetal electrocardiogram
佐藤 尚明
1
,
木村 芳孝
2
,
八重樫 伸生
3
Naoaki SATOH
1
,
Yoshitaka KIMURA
2
,
Nobuo YAEGASHI
3
1東北大学病院産婦人科
2東北大学国際高等研究教育機構
3東北大学大学院医学系研究科
キーワード:
fetal well-being
,
胎児心拍数モニタリング
,
胎児心電図
,
心電図の正常値
,
胎児心拍数細変動
Keyword:
fetal well-being
,
胎児心拍数モニタリング
,
胎児心電図
,
心電図の正常値
,
胎児心拍数細変動
pp.777-783
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103074
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1.はじめに
胎児心電図(fetal electrocardiogram;fECG)とは何か.周産期の臨床検査として今まで聞いたことがないという読者がほとんどと思われる.fECGは新しい胎児心拍数モニタリング検査法(note参照)として,いかにして胎児の元気さ(well-being)の正確な診断を行うかという産科医にとっての重要課題に対する,新しい診断ツールとなりうる可能性を秘めた検査法である.
本稿ではまず胎児心拍数モニタリングの歴史と,新しいfECG装置開発の経緯について説明する.そのうえでfECG検査法の実際と得られたデータについて紹介し,これからの胎児管理への新展開についても言及したい.
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