今月の主題 アルツハイマー病の最近の進歩
総論
アルツハイマー病の遺伝的バックグラウンド
伏木 信次
1
,
伊東 恭子
1
Shinji FUSHIKI
1
,
Kyoko ITOH
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科分子病態病理学
キーワード:
家族性アルツハイマー病
,
孤発性アルツハイマー病
,
アポリポ蛋白E
Keyword:
家族性アルツハイマー病
,
孤発性アルツハイマー病
,
アポリポ蛋白E
pp.253-258
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101545
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アルツハイマー病(AD)は今日増加の一途を辿っているが,その根底には人口の高齢化が大きく関与していると推定される.ADの病因・病態を明らかにし,予防や治療への手がかりを得るためには,遺伝子の面からのアプローチが不可欠と考えられる.ここでは,家族性アルツハイマー病の原因遺伝子を概説するとともに,孤発性アルツハイマー病発症にかかわる遺伝子要因に関する研究の現況を疾患感受性遺伝子であるアポリポ蛋白遺伝子に注目しながら紹介する.
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