病院管理トピックス 看護
新卒看護婦の現任教育—プリセプターシップの導入,他
永山 くに子
1
Kuniko NAGAYAMA
1
1JR東京総合病院看護部
pp.900-903
発行日 1989年8月1日
Published Date 1989/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209673
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
◆リアリティショック
毎年私たち現場の第一線の監督者は看護の基礎教育を終えたばかりの新卒看護婦を3〜5名受け入れている.学校を卒業したとしても,看護婦が一人前に身につけていなければならない職業に対する責任や自覚,そして看護活動に対する自信は,ほとんど身についていないといってよいであろう.しかし患者からみれば白いキャップを頭につけ,ユニフォームを身につけていれば看護婦なのである.患者の目に容赦はない.
一方,新卒看護婦を受け入れる現場においても少しでも早く仕事ができるようになることを望んでいる.このように,新人にとって,いままで経験したことのない出来事が次々と数か月の間に押し寄せてくる.したがって,理想に燃え,職場に飛び込んではきたものの,現実とのはざまで「私は看護婦には向いていない……」と,次第に看護することに自信がなくなって,ついには仕事に対する意欲が減退してしまう.つまり,リアリティショックが生じる.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.