レポート1 看護婦の現任教育をどう考える
病院における看護職員の教育について/現任教育について/看護婦現任教育をこのように考えている/大阪支部におけるインサイドトレーニングについて
小原 良衛
1
,
細貝 玲子
2
,
松浦 秀明
3
,
森表 つや子
4
1国立京都病院
2弘前大学病院
3九州小倉病院
4阪大看護学院
pp.13-21
発行日 1961年11月15日
Published Date 1961/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911502
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勤務に就てからも,よく勉強する看護婦もあれば,すつかリ勉強しなくなる看護婦も多い。この両者が,看護の場に混在した時,質的な乱れが凡ゆる点で看護能率を妨げ,不勉強者が却つて勉強する者の活躍の足をひつばる事にまでなりかねない。そればかりではない。看護という世界自体が医学の日進月歩に沿つた前進をみせねばならぬ限り,ただ馴れひとつで勤務する訳にはゆかないという自覚が,看護婦の現任教育を大きく支えている。
更に大きな内部要因として,看護婦全体の質的なパラツキをこえた基礎看護自体の不均斉をあげねばならない。各看護学院からの卒業生が身につけた看護法そのものの個別差が,そうした人たちを受け入れる病院システムそのものの個別差とまじりあつて,否応なしに看護法の再調整を必要としているという事態はかなり表面化している。
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