新春にあたって 明日の医療に期待するもの
もっと良い環境にしたい
瀬川 篤宏
1
1河北病院
pp.28-30
発行日 1968年1月1日
Published Date 1968/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203265
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従来病院は殺風景で汚れたところと考えられていた。ところが社会経済の発達に伴い,病院建築は木造平家建から鉄筋コンクリート造りと,建物が高層化され,また病院設備も複雑化し,病院近代化の光で世を照らしている中で,医療ということを考えた場合,医療とは何かと考え,次のように簡単に答えることであろう。
医療とは医師と看護婦がいて患者の病気を医学的に化学的に治療することであると考えるに違いない。しかしそればかりでは患者の病気を1日でも早く直すことはできないであろう。なぜならばいくら医学が進歩しても患者自身の生活環境を良くしなければ患者の入院目的を達成することはできない。
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