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あとがき
石原 信吾
pp.96
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202150
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- 文献概要
今年は季節が少し早いのか,5月半ばからうっとおしい天気が続き,そのまま梅雨の6月を迎えました。病院の経営条件もますますきびしさを加え,そこにわだかまる停滞前線も一向に立ち去る気配を見せません。ただ長い間低迷を続けて来た中央医療協議会も再発足の段取りとなり,若干梅雨の晴間を見る思いがします。どうかこのあたりからだんだん暗雲が開けて,やがて病院界にもあの輝やかしい灼熱の夏を迎えるようにしたいものです。
本号では,前号の「放射線部の管理」にひきつづいて,「中央検査室」を特集しました。わが国の病院機構は各種業務の中央化を中心にして,戦後急激な変貌を示すとともに,その体制を急速に整えて来ました。中央検査室もそうした動向に沿った必然的所産と言えます。そして,初期の試行期を終り,今や完全に病院機構の中にその存在を確立し,特に最近における各病院への普及および整備の進展ぶりにはめざましいものがあります。
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