特集 病院給食管理の諸問題
病院給食の動向
病院給食の報告事務
花村 満豊
pp.65-67
発行日 1962年9月1日
Published Date 1962/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201981
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疾病の治療は,特に内科小児科領域においては,患者の自然治癒,すなわち患者自身の体力回復による疾病の克服に重点をおき,直接細菌に作用する薬物を除けば栄養の補給も薬剤の投与もすべてその意味において行なわれているといえよう。したがって病院給食は単なる日常食を給与することではなく,病気の治療という積極面において大きな影響を与えるものであるから,病院における医療,看護と並んで給食部門は3大部門の一つであるといえよう。また,経理面よりみても,人件費と並んでもっとも大きな部分を占めている。
しかし従来は,食事の内容をどのように工夫しても,これらの技術的考慮に対しては保険点数の上で特に加算はなく,昨年12月医療費の緊急是正を行なうにあたり,新たに一部の特別食について5点加算が認められ,従来の懸案の解決に一歩を進めたものでまことに喜ばしいことである。
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