病院管理講座 実務編・7
病院給食管理の実際(Ⅰ)—事務管理
永田 優
1
1国立横浜病院
pp.73-78
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202160
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1.管理のポイント
病院給食業務は,個々の患者の病状に応じた主治医の食事箋又は食種指定にその基礎をおき,栄養療法のための治療食を調製,供食することが主目的であり,しかも,それを一定の材料費の枠内で収めなければならないことが要求される。この2つが基本的な責務であり,必順の条件であって,栄養管理,事務管理のポイントはここにおかれる。
そこで,まず事務管理について,その要点をのべたい。第1に,病状別に数十種に区分されている食事は,特定の食品を制限又は増量する関係上,それぞれの材料費がちがってくる。それらをプールして一定の材料費の枠内に収あるためには,給食の計画特に献立担当栄養士の技術に期待するところが大きい。しかし,それをよりよく行なうための役割を事務係がもっていることを確認しておきたい。
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