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病院給食発展へのあゆみ—國立病院における給食向上への施策
三宅 実
1
1国立病院課栄養
pp.43-47
発行日 1954年11月1日
Published Date 1954/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200890
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病院給食発展への経過
戦争前においても病院では患者に対し,給食が行われていた。しかしそれは食餌療法を中心としたもので,慶応には食養研究所,国立栄養研究所には栄養療法病院と云う専門の施設が開設された時代もあつた。
しかし戦争ぼつ発と共に食糧事情は惡化し,その上種々の障害を生んで,カロリーは明らかに不足をつげ,質的に考えて見る等と云う余裕は更になく,唯量のみの確保に狂奔するだけであつた。そこで個々の患者は寝具と食糧とを携行して,病院に入院し附添婦をともなつて,病院で自炊生活を行うと云う状態で,この場合正規の配給量のみに依存せねばならぬ病院においては,年に40%の患者が死亡すると云う惨事まであつた。
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