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病院給食の考え方—栄養士の立場より
権藤 佳子
1
1都立広尾病院
pp.25-26
発行日 1955年2月1日
Published Date 1955/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200923
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病院給食は,病院給食に携つている人達だけで出来るものでは無く,医師,看護婦,栄養土,すべての部門の人々が協力して初めて病院給食が進歩し向上して行くのではないでしようか。
毎日続けられている給食は,院長,医療部長,庶務部長指導のもとで疾病治癒に貢献する様,実施しているのです。患者は病状に応じて如何程の栄養価が必要であるか,又特別食の場合の様に蛋白,脂肪,含水炭素,塩分等,病状に応じて制限し,先生からのオーダーによつて特別治療食の献立をたてます。栄養量,予算を検討し,一応患者の嗜好をも参考といたします。この嗜好は,治療食である以上患者の嗜好をその儘活用せず嗜好に適する様に調製します。嗜好調査は献立を作成し患者の給食状況を知るのに栄養土にとつて特に必要で大切な事であります。
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