The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 19, Issue 2
(February 1985)
Japanese
English
特集 脳卒中患者のフォローアップ
脳卒中患者の退院後のフォローアップ
Follow-up Study of Post-stroke Patients
望月 秀郎
1
,
斎藤 博子
1
,
坂口 辰伸
1
,
山口 隆司
1
,
松崎 隆子
1
Hideo MOCHIZUKI
1
,
Hiroko SAITO
1
1リハビリテーションセンター鹿教湯病院
1Kakeyu Hospital Rehabilitation Center.
pp.94-99
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103261
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はじめに
病院から退院した患者は,病前の長い経験に加えて,新しい体験としての社会生活に入って行く.病院で,何をなし得たのか,何を学びとったのか,その答えを出される毎日が続くわけである.
近年,リハビリテーションの基本的目標は,ADLの自立からQOL(Quality of Life)を高めることへと転換しているといわれる1).果たして我々は真に患者に対し,プラスとなり得たのか.今後の治療の方向は,社会と患者の求める価値観に沿った方向へ進めなければならないと,総論ではおぼろげながら見当をつけてみたものの,各論ではわからずにとまどっているのが現状である.
今回我々は,これらの課題を見つけ出す端緒として,パイロットスタディ的に退院患者のアンケート調査を行ったので,その結果を報告,今後のフォローアップ,アフターケアについて考察を加えた.
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