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特集 脳卒中
脳卒中患者のフォローアップ
Follow-up Study of Poststroke Patients
大峯 三郎
1
,
浅田 進
1
,
西村 隆
1
,
福富 直代
1
,
迫下 律子
1
Saburou OHMINE
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
1Hyogo Rehabilitation Center.
pp.181-191
発行日 1978年3月15日
Published Date 1978/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101643
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はじめに
病院という社会で,医学的治療,訓練を受け,少なからず身体的機能が改善向上した脳卒中患者は,生活の場を病院社会から家庭社会へと移す事になる.また,その社会もひとりひとりまったく異なったものであり,そういう社会に復帰した脳卒中患者は種々の大きな障害(運動障害,精神障害,言語障害,失行・失認,年齢的な面など)を,いかに克服しどのように日々を過しているのであろうか.また,それらの患者と生活を共にする家族はいかなる問題をかかえているのであろうか,といった疑問が生じる.昭和44年10月より,現在にいたるまでに,当センターを退院し家庭復帰した脳卒中患者は1,200名を越える.当センターでは,現在までにMSW,Nurse,Doctor,PT OTの各スタッフにより,脳卒中患者の退院後の動向についていろいろな型での実態調査を行ってきた.今回,脳卒中患者の退院後の実態を把握し前述の疑問を少しでも解決する材料になればと,フォローアップを行ったので以前の調査結果も参考にしながら報告したい.
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