特集 患者の求める退院指導のあり方
要入院疾患患者の退院に伴う治療と生活の不安に関する分析—退院後のフォローアップ調査から
尾崎 新
1
,
大場 富代子
2
,
萩谷 香代子
2
,
山崎 純子
2
1東京都精神医学総合研究所社会精神医学研究室
2東京都立豊島病院
pp.993-999
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921181
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はじめに
本稿は,総合病院への入院経験者が退院後,どのような生活不安や治療上の悩みを持つかを明らかにする目的で行なった調査の報告である.
急性疾患にくらべ,慢性疾患が増加しつつあると言われる今日,治療が退院と同時に完了する場合は少なく,むしろ,退院が生活における新たな闘病の開始であることが少なくない.したがって,退院後にも様々な不安を抱えながら生活する者は,決して少なくないと想像できる.
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