The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 19, Issue 2
(February 1985)
Japanese
English
特集 脳卒中患者のフォローアップ
脳卒中患者のフォローアップ―当院におけるフォローアップシステム「療養相談会」の紹介
A Follow-up Program for Discharged Stroke Patients: Re-evaluation of Physical and General Function and Home Care Program by Two Days Admission
秋田 裕
1
,
白野 明
1
Yutaka AKITA
1
,
Akira SHIRONO
1
1川崎中央病院
1Kawasakichuo Hospital.
pp.100-102
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103262
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はじめに
患者をできるだけその生活している環境から切り離さずに治療をし,治療が終ればすみやかにもとの地域社会に帰す.帰したあとは外来で継続してみてゆく1,2),といういわばリハビリテーション医療の理想像は,一般病院におけるリハビリ施設の充実と,リハビリスタッフの充足とによって各地で実現されつつある.
こうした動きの中で,病院においてリハビリを受けた脳卒中患者のフォローアップの重要性については,ますます高まってきている.特に退院後在宅療養している脳卒中患者では,入院中に獲得した機能が低下しやすく,その維持のためには継続した管理が必要である3,4).
当院では1981年以来こうした退院後在宅療養している患者について,通常の外来通院と合わせて,定期的に短期間再入院させる形式でのフォローアップを試みている.これをわれわれは「療養相談会」と呼んでいるが,本稿においてはこの療養相談会の現況について報告し,脳卒中患者のフォローアップの一例として紹介するとともに,この経験をもとに若干の考察を加えたい.
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