プログレス
行動医学の進歩―(1)理論の確立
西川 泰夫
1
1上智大学文学部心理学研究室
pp.49
発行日 1984年1月15日
Published Date 1984/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103015
- 有料閲覧
- 文献概要
『行動医学』,これは医学,とくにアメリカでのそれにおいて生じたここ十年来の新たな動向である.一方,我が国でもこうした動向に結びつく水面下においての静かながらも着実な流れがずっと続いていた.とくに,心身医学会(元精神身体医学会)などのメンバーを中心とするといってよいだろう.それが一つの具体的な形となって表れたのは1980年9月に開催された国際セミナー(第6回医療と教育に関する国際セミナー)においてである(主催は,財団法人ライフ・ブラニング・センター理事長は日野原重明聖路加看護大学学長・教授).このセミナーの主題は,『医学および看護における行動科学的アプローチ』であり,アメリカから3名の専門家が参加し,それぞれに講演を行い参加者をとの間で,全体ないし個別の討議を行った.この内容は,センターから発行された報告書(1981年2月10日発行)にまとめられている.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.