特集 教育に国際的視野を―国際看護学への道
【対談】国際的視野をもって行動すること―国際看護学の確立に向けて
大西 健丞
1
,
近藤 麻理
2
1ピースウィンズ・ジャパン(Peace Winds Japan)
2岡山大学大学院保健学研究科
pp.16-22
発行日 2009年1月25日
Published Date 2009/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101103
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グローバル社会における国際的な人材育成などは,ずいぶんと身近な言葉になってきました。しかし,「国際的」がくっつくだけで,「外国に行って何か活躍しなければならない」と誤解している人も多くいるように思います。日本にいては,国際的なことができないという思い込みがある限り,本当の国際的視野というものは養えないのではないでしょうか。
今日は,20代前半から組織に頼らずに外国に出て,現在のグローバル社会の中を自由に動きまわっている大西さんの話から,国際的な視野をもって行動することは何かについて考えてみたいと思います。私が初めて大西さんを見かけたのは,1999年6月のコソボ自治州(旧ユーゴスラビア内)での難民緊急救援活動の時でした。飄々とした風貌で,冷静な分析をしながら政治家や官僚にずけずけと発言していく姿に,軽い嫉妬を覚えたものです(近藤)。
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