特集 助産の変遷
助産婦制度の確立まで
pp.46-50
発行日 1956年7月1日
Published Date 1956/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201086
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産婆は既に江戸時代から一つの職業として一般化していたが,その教養は極めて低いものであつた.明治新政府はその発足早々国民保健向上の施策に乗り出したが,産婆についても明治元年12月24日,次のような太政官布告を発しその自覚を促した
近来産婆之者共売薬之世話又ハ堕胎之取扱等致シ候有之由相聞ヘ以之外之事ニ候元来産婆ハ人之生命ニモ相拘不容易職業ニ付仮令衆人之頼ヲ受無余儀次第有之候共決メ右等之取扱致間敷筈ニ候以来万一右様之所業於有之ハ御取糺之上屹度御咎可有之候間為心得兼テ相達候事
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