The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 17, Issue 2
(February 1983)
Japanese
English
特集 脳卒中
片麻痺のためのファシリテーション・テクニック―PNFを中心に
Facilitation Techniques for Hemiplegia: Mainly Those of the Proprioceptive Neuromuscular Facilitation
今井 基次
1
Mototsugu IMAI
1
1埼玉県障害者リハビリテーションセンター
1Saitama Prefectural Rehabilitation Center for The Disabled.
pp.97-104
発行日 1983年2月15日
Published Date 1983/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102793
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Ⅰ.はじめに
脳卒中後遺症の片麻痺患者に対する固有受容性神経筋促通法(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation以下,PNF法と略す)の強調される日的は,
1)身体の左右側間の相互作用の回復
2)随意運動における運動パターン均衡の回復1)
が挙げられる.つまりPNF法は片麻痺に対して,身体の左右間,促通パターン間の不均衡を障害の主なものとしてとらえアプローチするテクニックと言える.
これらの中枢神経系障害による片麻痺患者に影響を与えるものとして,次の事項があげられる.
1.姿勢反射の影響
2.重力の影響
3.重心と支持基底面の関係
4.動作と筋優位性の関係
5.促通パターンと共同筋活動の関係
これらの事項については次項で詳しく述べる.
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