特集 ファシリテーション・テクニック(1)
<感想>
成人片麻痺に対するファシリテーション・テクニック
福井 圀彦
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター 七沢病院
pp.328
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101903
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私がファシリテーション・テクニック(FT)ということばを耳にするようになってから,かれこれ20年が過ぎようとしている.その頃わが国では片麻痺のリハにおける3種の神器(マッサージ,電気刺激,温泉)から脱却しようと開拓精神に燃えていた時代ではあったが,低周波脊髄通電などもいたるところで行われており,それが麻痺の改善に役立つと考えられた時代であったから,今から考えると次元の低い運動療法を行っていたもので,理学療法士,作業療法士も誕生する前でもあり,噴飯に値するものも少なくない時代であった.
その頃,初めて耳にしたFTはいかにも新鮮味があり,アカデミックで魅力的であり,これこそ運動療法の真髄という感覚で受けとめたものである.
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