特集 リハビリテーション機器
<随想>
自助具の開発に思う
谷合 義旦
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
pp.148
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102317
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退院後も家庭生活に自助具が必要な障害者にとって自助具は生活の必需品であり,それらを用いることによって日常生活が楽しく豊かになり,社会生活をよりスムーズに送ることができる.しかし,自助具の多くは障害者に合わせて作られることが多いので健常者と共用できるものは少ない.小物は別としても家庭で置き場所に困る例もある.
家事動作の片手皮むき器を製作しようとした時,“うちの台所は狭いので場所をとらず,できれば家族と共用できるようなものを”というある障害者の訴えがあった.
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