プラクティカル・メモ
寝返り用自助具
田村 茂
1
,
碇 康子
1
,
松平 洋子
1
,
斎藤 巖
2
1富山医科薬科大学附属病院
2田村義肢製作所
pp.412
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102877
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頸髄損傷C6レベルであれば,教科書の上では寝返りが時として可能とされている.我々は肩関節周囲筋,および胸郭筋群の拘縮によって肩関節水平屈曲,体幹の回旋に制限を有し,この寝返り動作が困難な症例を経験した.この症例に対し下記に示す自助具を作製したところ,容易に寝返り動作が可能となったので紹介する.この自助具は図1のように2つのパーツから構成されている.一つは膝に装着する部分(膝パーツ.A),もう一方は上肢で膝を牽引する部分(牽引ループ.B)からなっている.
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