Japanese
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特集 リハビリテーション機器
Ⅱ.日常生活動作別にみた機器
移動:車椅子の処方について
Prescription of Wheelchair
田村 信行
1
,
南 久雄
2
Nobuyuki TAMURA
1
,
Hisao MINAMI
2
1兵庫県リハビリテーションセンター
2兵庫県リハビリテーションセンター整形外科
1Functional Recovery Exercise Section, Hyogo Prefectural Rehabiltation Center.
2Division of Orthopedics, do.
pp.45-50
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102300
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Ⅰ.はじめに
脊髄損傷者(以下,脊損者という)に対する車椅子の処方は,いまだに日本工業規格による車椅子JIS.T.9201―1977.大,中型および,小型の車椅子(スタンダード)が,多く処方されているのが現状である.
本来,車椅子を使用する身体障害者には,身体能力に応じた,しかも体に適合した車椅子が,処方されなければならないと思う.
兵庫県リハビリテーションセンターでは,昭和47年頃より,脊損者に対するオーダーメードによる車椅子の処方を行ってきた.当時,関西には,オーダーの出来るメーカーがなく,関東の車椅子メーカーより重量の軽い車椅子を作製し,脊損者に試乗させ,体育訓練(操作訓練)などをしながら,いかに車体重量の軽い,コンパクトな,また,脊髄損傷レベルに応じた車椅子を処方出来るかを試行錯誤しながら検討を行ってきた.また,脊損者自身にも,フィードバックしながら,処方,採寸してきた.
以下,車椅子部品の名称,処方,採寸,計測の手順に従って述べてみたい.
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