Japanese
English
講座 障害者の移動(4)
車椅子移動―基本動作を中心に
Wheel Chair Activities: Basic Principle.
森田 能子
1
Yoshiko Morita
1
1川崎医科大学付属川崎病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Hospital, Kawasaki Medical School.
キーワード:
車椅子移動
,
トランスファー
Keyword:
車椅子移動
,
トランスファー
pp.317-323
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105811
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
車椅子は,今や肢体の不自由な障害者の代名詞となっており,最近ではいろいろな所で車椅子を見かける機会がふえてきた.もちろん病院・施設では言わずもがなである.これだけ普及してきている現状なのであるが,よくよく観察してみると病院の備品の車椅子の中にもひどい車椅子が実にたくさんある.大輪がついて何とか動けば,あとは無条件で“車椅子”として認められ使用されるのをまっている.十分にcheckされていない車椅子の場合,そしてそれが古ければ重量もかなりあるから,介助するにしても自分で動かすにしても手軽にすいすいというわけにはいかない.まして車椅子の駆動の仕方や介助法などは見よう見まねでやっているわけで,まさに野放しにされている感がある.
ここでは,終生車椅子生活を余儀なくされる者だけでなく,介助者も含めて一時的にでも車椅子を使うものに共通するような基本的な車椅子の知識や動作についてまとめてみた.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.