Japanese
English
紹介
計測用車椅子(処方用仮車椅子)について
Demi-wheelchair for prescription
黒川 隆志
1
,
田中 理
2
,
藤井 直人
,
飯島 浩
Takashi KUROKAWA
1
,
Osamu TANAKA
2
1神奈川総合リハセンター
2神奈川総合リハセンターリハ工学科
pp.53-57
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101406
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はじめに
義肢は,仮義肢という未完成の状態で装着訓練を通して,断端との適合およびアライメント調整の後,本義肢に仕上げられている.装具においても,製作途中で何回かの仮合せを行い,最適なものを与えようとする努力が払われている.
一方,車椅子においては,義肢や装具の製作過程でみられるような半製品の段階での,仮合せというチェック過程を踏むことなく,直接完成品となるのが通常であり,当初予想できなかったミスが,そのまま完成車に盛り込まれる危険性を備えている.
このことが処方者の知識,経験不足とともに,処方ミスの原因のひとつになりうると思われる.
そこで我々は,処方ミスの発生を防ぐために仮義肢や装具の仮合せ的な要素をもつ,処方用仮車椅子を試作し,計測用車椅子と名付けたので報告する.
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