Japanese
English
第5回「理学療法と作業療法」賞・受賞論文
準入賞:片麻痺の頸・体幹・骨盤の運動機能検査法の試作
Functional Motor Examination for the Neck, Trunk and Pelvis in Hemiplegia
吉尾 雅春
1
,
糠野 猛人
1
,
橋詰 尚明
1
,
三木 晃
1
,
千代 和寿
2
,
千代 厚子
3
,
奈良 勲
4
Masaharu YOSHIO
1
1有馬温泉病院
2国立療養所近畿中央病院付属リハビリテーション学院
3清恵会病院
4金沢大学医療技術短期大学部
1Arima-Onsen Hospital.
pp.831-839
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102280
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はじめに
Brunnstromの方法をはじめ,片麻痺の運動機能回復段階評価法には種々のものがあるが,いずれも四肢の運動機能検査が中心に取り入れられていることは周知の通りである.しかし,患者のADLに関連が深いと思われる頸・体幹・骨盤(以下N.T.P.と略す)の運動機能回復段階を客観的に把握するための手段は,まだ十分確立しているとはいえない.MichelのいわゆるMagieテストや,Department of Medicine and Surgery of the U.S. Veterans Administrationの麻痺運動機能テスト,Rivermead Rehabilitation Centerの片麻痺運動機能テストなどにおいて多少N.T.P.に触れている程度である.また,観点は異なるが,Bobathのテストにも幾らか含まれている.しかし,いずれも臨床而において十分普及しているとはいえない.
現在,わが国で最も普及している片麻痺の運動機能テストがBrunnstromの方法であることから,今回我々は,その段階づけとなっている6段階表示を川いてN.T.P.の運動機能検査法を試作したので,その方法と結果について報告したい.
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