Japanese
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第4回「理学療法と作業療法」賞・受賞論文
準入賞:Milwaukee Brace装着における問題点
Clinical Experience in Conservative Management of Scoliosis Using Milwaukee Brace
小嶋 裕
1
,
清岡 正飛
2
,
嶋田 進
2
,
白石 英典
2
Yutaka OJIMA
1
,
Masateru KIYOOKA
2
,
Susumu SHIMADA
2
,
Hidenori SHIRAISHI
2
1高知リハビリテーション学院
2兵庫県のじぎく療育センター
1Kochi Rehabilitation Institute, College of Physical Therapy.
2Hyogo Prefectural Nojigiku Center for Disabled.
pp.866-872
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102052
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緒言
近年,脊柱側轡症に対する早期発見,早期治療への取組みが盛んである.小野村ら1)は本症に対しては「かつては脊柱固定術に治療の重点が置かれ,保存的治療については“いつ手術に踏み切るか”という点で議論されていたのが,“いつから治療を行うか”ということが重要になってきた.」と述べており,脊柱側彎症が早期かつ軽度の時期に発見されるにつれ,益々保存的治療の役割が大きくなりつつある.
現在,種々の保存的療法(cast,装具,各種牽引装置,運動療法など)が用いられているが,その中でも1946年W.P. Blountにより考案されたMilwaukee Brace(以下M-Bと略す)はその後,種々の改良がなされ,保存的療法の中心となっている.しかしM-Bを常時使用し治療を行うためには多くの問題点を解決しなければならない.そこで我々は装着上の問題点,留意点などについての調査を行い,その結果について検討を加えたので報告する.
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