特集 ファシリテーション・テクニック(2)
<感想>
脳性麻痺に対するファシリテーション・テクニック―臨床の立場から
福田 恵美子
1
1栃木県身体障害医療福祉センター
pp.408
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101926
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脳性麻痺(以下CPと略す)の訓練方法について,納得のいく方法を知らなかった私に,昭和48年運良くBobathコース受講のチャンスが与えられ,“CP児の機能障害をどう理解するか”という意識レベルから,Bobath夫妻の考え方は,ピッタリとあてはまったように思われた.と同時に,Bobath法は,“PT,OT,STまでも包括し,乳幼児のCPの異常パターンを抑制して,正常運動をひき出す”という概念のもとに,極端には,CP専門ともいうべきセラピストの立場が浮かびあがってきて,一抹の不安を覚えた.
タイトルの“ファシリテーション”については,“促通”のみの意味あいではあるが,私は,“抑制”を含ませた大まかなとらえ方として,述べたいと思う.
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