Japanese
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特集 ファシリテーション・テクニックの再検討
脳性麻痺におけるファシリテーション・テクニックの位置付け―神経発達学的治療(ボバース法)の立場から
The Prosition of Facilitation Technics in the Treatment of Cerebral Palsy.
梶浦 一郎
1
,
西山 知行
1
Ichiro Kajiura
1
,
Tomoyuki Nishiyama
1
1ボバース記念病院
1Bobath Hospital.
キーワード:
脳性麻痺
,
ボバース法
,
ファシリテーション・テクニック
Keyword:
脳性麻痺
,
ボバース法
,
ファシリテーション・テクニック
pp.193-196
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105557
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はじめに
約30年程前,文献的に紹介され始めたファシリテーション・テクニックも,本格的な実践の場を与えられて10年余りを数えるようになった.
小児の分野では,この間,短期講習会が散発的に開催され,いろいろな治療法が紹介されたが,1973年のBobath夫妻来日を契機として,本格的なBobath法の導入となり,続いてVojta法の講習会も始まり,今日両者が,脳性麻痺治療の主流を占めるに到っている.
これらの新しい治療法に対し,さまざまな角度からの批判1),解説2,3)がなされてきたが,従来からの治療法にとってかわった背景をもう一度振り返りながら,神経発達学的治療法(ボバース法)を実践してきた立場にもとづき,考え方,位置付け,展望などについて述べることにする.
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