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特集 ファシリテーション・テクニック(2)
脳性麻痺に対するファシリテーション・テクニック
Facilitation Technique for Cerebral Palsy
穐山 富太郎
1
,
川口 幸義
2
,
松坂 哲應
3
Tomitaro AKIYAMA
1
1長崎大学医学部整形外科
2長崎県立整肢療護園
3長崎大学医学部小児科
1The University of Nagasaki.
pp.359-368
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101917
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Ⅰ.はじめに
10数年前までは1歳過ぎになっても歩くことができないという段階で肢体不自由児施設を訪れていた時代であり,たとえ母親が児の異常に気づいても,自然発達に期待するほかはなすすべを知らなかった.1966年スイスの小児神経医Kong, E.1)はBobath, K. & Bobath, B.2)の概念と治療テクニックに基づいて行った脳性麻痺の超早期治療効果に関する素晴らしい成績を発表,発達障害児と我ら医療スタッフに光明を投げかけた.近年,我が国においても脳性麻痺の早期診断,早期治療が確実な足どりで普及しつつあることはまことに喜こばしいことである.我々の脳性麻痺クリニックにおいて,数年来かなりの数のhigh risk児が生後1~2か月で紹介されてくるようになったが,さらに最近では,新生児期からの診断,治療を目標に努力している.
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