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特集 義肢・装具ハンドブック
Ⅰ.義肢・装具の世界
老人切断―血管原性切断を中心として
Geriatric Amputee
大川 嗣雄
1
,
佐鹿 博信
1
,
畠中 泰司
1
Tsugio OHKAWA
1
1横浜市立大学病院
1Yokohama City Univ. Hospital, Dept. of Rehabil. Medicine.
pp.767-773
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101804
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Ⅰ.はじめに
老人切断者の問題は,欧米においては大変重要なリハビリテーションの課題として取り組まれている.しかし,我が国においては,リハビリテーションの立場からの報告は非常に少ない.これにはいくつかの問題が考えられるが,1)人種的,民族的に末梢循環障害が少ないのではないか(これに対しては,三島1)の報告や横浜市大の第一外科の実情からみても増加傾向を示している.しかし,絶対数としては,諸外国とは著しい差がある).2)さらに,末梢循環障害の治療が,我が国ではほとんど外科で行われるため,切断後のリハビリテーションに対する関心が薄い,ことなどが考えられる.そこで,我々は昭和47年に報告2)したものを基に,以後の経験を加えて老人切断者の問題を考えてみたい.
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