Japanese
English
特集 末梢循環障害
血管原性切断のリハビリテーション―その過程における問題点の検討
Rehabilitation of Dysvascular Amputations: Examination of Some Problems in the Course of Rehabilitation.
大川 嗣雄
1
,
水落 和也
1
Tsugio Ohkawa
1
,
Kazuya Mizuochi
1
1横浜市大病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University Hospital.
キーワード:
切断部位
,
合併症
,
移動能力
Keyword:
切断部位
,
合併症
,
移動能力
pp.763-766
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105462
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はじめに
末梢循環障害による切断とそのリハビリテーションについては,わが国と欧米とでは著しい相違がある.
欧米,とくに北欧諸国やアメリカにおいては,切断者のリハビリテーションは,末梢循環障害の切断をそのリハビリテーションの代名詞の感さえ呈している.すなわち,アメリカにおいても半数以上の切断者が末梢循環障害によるものであり,スウエーデンなどでは推測する所では80%をこえていると考えられるからである.
一方,わが国においては,切断の中に末梢循環障害による切断の占める割合は著しく低いと考えられて来た.わが国の報告の中ではわれわれの報告1)の35.7%が最も高い数字を示している.しかし,この数字は欧米諸国の1/2から1/3にすぎず,わが国の末梢循環障害の切断の占める割合は,欧米諸国とは著しく異っていることを物語っている.
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