Japanese
English
増大特集 老年者とリハビリテーション
Ⅲ.リハビリテーション医学
切断―血管原性切断を中心に
Dysvascular Amputee in the Elderly.
水落 和也
1
,
大川 嗣雄
2
,
佐鹿 博信
3
Kazuya Mizuochi
1
,
Tsugio Ohkawa
2
,
Hironobu Sashika
3
1横浜市立市民病院リハビリテーション科
2横浜市立大学医学部リハビリテーション科
3湯河原厚生年金病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama Municipal Citizen's Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City Universtiy Hospital
3Department of Rehabilitadon Medicine, Yugawara Kousei-Nenkin Hospital
キーワード:
老人
,
切断
,
末梢循環不全
Keyword:
老人
,
切断
,
末梢循環不全
pp.373-378
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106786
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はじめに
欧米では全切断者の70%1)あるいは80%を超える2)血管原性切断であるが,我が国では佐鹿ら3)の横浜市立大学病院リハビリテーション科の統計で35.7%に過ぎず,血管原性切断に関しては欧米化のスピードは遅いといえるようである.しかし,人口の高齢化に伴い,閉塞性動脈硬化症の数は着実に増加4)してきており,今後,下肢切断が老人の身体障害のかなりの部分を占めることになるのは明らかである.
本稿では横浜市立大学病院リハビリテーション科の臨床統計から,老人の血管原性切断の治療成績を紹介し,文献的考察を加えて,今後の課題を検討することとする.
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