書評
リハビリテーション技術全書<全一冊>―(服部一郎・細川忠義・和才嘉昭著)
荻島 秀男
1,2
1都養育院病院リハビリテーション部
2都老人綜合研究所リハビリテーション医学部
pp.124
発行日 1975年3月15日
Published Date 1975/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100972
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日本における近代リハビリテーション医学のパイオニアである服部一郎先生及び先生が育てられたセラピスト細川忠義,和才嘉昭両先生著によるリハビリテーション技術全書は全くその素晴らしさに圧倒され襟を正して読まざるを得ない本である.九州労災病院,長尾病院と一貫して患者への愛情とリハビリテーションへの情熱で努力して来られた服部先生の集大成であり我国リハビリテーションの歴史を飾る大書である.
内容は第1節のリハビリテーション墓礎論で医学的リハビリテーションの体系をつぶさに説明し,目標設定,障害の評価,リハビリテーションチームアプローチ,運営と管理に加えて入院選別病棟区分,退院処理まで含められている.米国ではリハ医が診断してでも適応を早期に決めているがそれと比較しての我国での現実的論理が展開されている.
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