書評
服部一郎・細川忠義・和才嘉昭(著)―リハビリテーション技術全書〈全一冊〉
上田 敏
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.286
発行日 1974年4月15日
Published Date 1974/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100824
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
敬愛する服部一郎先生が「図説脳卒中のリハビリテーション」を医学書院から出版された後,この3年位前から何か大きな計画にとり組んでおられるような様子が風の便りには伝わつてきていたし,時々いただく例によつてユーモラスなお便りにもそんな感じがほの見えてはいた.時には文献についてのおたずねがあることもあった.しかし,それがこのような大著として結実していようとは,うかつにも本ができ上つて眼の前に置かれるまでは予想もしていなかったのである.
「リハビリテーション技術全書」とは,まるでシリーズ物の叢書にでもつけるような題名で,一冊の本としては一寸大げさではないかと感じられる人があるかもしれない.実は私も題名だけを聞いた時にはそのような感想をもたないでもなかつた.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.