追悼
―成人・高齢者リハビリテーションのパイオニア―服部一郎先生を悼む
上田 敏
1
1日本障害者リハビリテーション協会
pp.1183
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101670
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敬愛する服部一郎先生(長尾病院名誉院長)が本2009年9月14日に享年92歳でお亡くなりになった.先生の優れたご業績とお人柄を偲んで追悼のよすがとしたい.
先生は1917年2月に福岡にお生まれになり,1941年に九州帝国大学医学部を卒業され,内科,なかでも物理医学(当時は物療内科,温泉医学などとも呼んだ)を専門に選ばれた.1944年から別府の九州大学温泉治療学研究所に勤務し,物理医学の研究,特に別府温泉の泥を用いた温熱療法である「鉱泥療法」を深く研究された.これが姿を変えたものが,現在,リハビリテーションで広く使われているホットパックである.
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