特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅲ 障害学
脳卒中後片まひの回復の予後
福井 圀彦
1
1神奈川県老人福祉事業団七沢病院
pp.428-432
発行日 1971年11月9日
Published Date 1971/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100498
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はじめに
脳卒中を扱う場合に,新鮮であればあるほど,生命の予後に十分の配慮が必要であり,急性期を過ぎてからも,卒中再発,心事故などに対する可能性を,常に念頭におくべきであり,いずれも回復の予後に関係が深いが,ここでは片まひおよびその周辺の症状の予後についてのみ,限局して述べることとする.
片まひの回復の予後は,患者年齢,原因,病変部位,広がりなどにより左右されるが,これらを臨床的に観察できる症状として取り上げ,回復の予後との関連について,述べていきたいと思う.
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