特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅴ 作業療法
片まひに対する機能的作業療法―主として上肢機能回復について
吉村 澄江
1
1伊豆韮山温泉病院
pp.508-514
発行日 1971年11月9日
Published Date 1971/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100513
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はじめに
この特集は‘脳卒中のリハビリテーションの最近の進歩を集大成する’ことをねらいの1つとしているが,現在行なわれている脳卒中片まひの作業療法の多くが,まだ試行錯誤の段階で,確たるもののないのが現状ではなかろうか.それでこの特集の目的により沿うためには,なるべく多くの現場から経験や考え方を出し合い討論するような企画のほうが,ふさわしいように思う.
当院の作業療法が脳卒中により上肢に障害のある全患者(発症後数年というようなプラトー患者も含めて)に対して,機能的作業療法を行なっているという立場から,自然に引き出されてくる問題点や疑問,新しい方法など,現状を披歴することで,‘最近の進歩の集大成’に名を連ねることのあつかましさをお許し願いたい.
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