Japanese
English
研究と報告
片まひ患者の追跡調査
Trace investigation of Hemiplegia Patient.
片山 喜二郎
1
,
森 一正
1
,
寺尾 博臣
1
,
守屋 雅臣
1
Katayama Kijiro
1
1岡山労災病院リハビリテーション科
pp.41-45
発行日 1973年1月1日
Published Date 1973/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100554
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はじめに
当院において片まひ患者を機能訓練のプログラムにのせ治療を開始して既に15年になるが,これらの患者が家庭に復帰し,当院で受けたPTサービスをどれだけ有効に生活の中にうけ入れているか,また家庭復帰後どのような実態にあり心理的にいかなる問題に直面しているかなど,長期予後を中心に追跡調査したので報告する.
対象として昭和35-44年の過去10年間に入院加療した片まひ患者296例を選び退院後のようすをアンケート調査で回答を得るようにした.
296例中,死亡例は33例で回答のあった生存者139例について検討を加えた.
調査対象は表1のごとくで,139例の内訳は男女別では男性が断然多く,まひの左右別では大差はなかった.年齢については20-80歳代とはばがひろいが60歳代が62例と1/3以上を占め,平均年齢は56.3歳である.発病後の平均経過年数は5年1か月であった.
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