特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅳ 日常生活動作
会津地方における片まひ患者の日常生活動作―竹田総合病院退院後の片まひのADLの実際
松下 起士
1
,
平松 誠
1
1竹田総合病院
pp.533-538
発行日 1971年11月9日
Published Date 1971/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100518
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調査方法
当院を昭和44年2月から45年5月までに退院した,片まひ患者の日常生活動作(以下ADLと記す)の実態を報告する.調査方法はアンケートと家庭訪問によった.対象は当院のリハビリテーションセンターで訓練を受けた,脳卒中による片まひ後遺症患者である(外傷,腫瘍による片まひは除外した)アンケートは250人に出し,回答のあったのは130名で,そのなかから40人を選択して家庭訪問した.訪問の目的はADLに問題のある者,家屋などを改造して実際に役だてていると回答した者の実態を知るためであった.障害度は寝たきりの者から,ADLに少しも問題のない者まで含んでいる.ゆえに機械的なアンケートの集計では一考を要するが,大まかな傾向をつかむには,十分参考になると思う.
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