Japanese
English
研究と報告
脳卒中による片麻痺患者の異常歩行とその対策―特に内反,尖足について
Evaluation and treatment of the equinovarus deformity in the hemiplegic patient
大田 仁史
1
,
伊藤 邦彦
2
,
野本 卓
3
,
細田 多穂
3
Hitoshi OTA
1
,
kunihiko ITO
2
,
Takashi NOMOTO
3
,
Kazuho HOSODA
3
1東医歯大整形外科
2伊藤病院整形外科
3東医歯大整形外科リハビリテーション部
pp.55-60
発行日 1970年2月9日
Published Date 1970/2/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100290
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はじめに
脳血管障害のため片麻痺になった患者が,歩行可能になっても,その大半が異常歩行を示す可能性が強い.この異常歩行にも分析すると多くのタイプがあるが,どの異常歩行も不安定で歩容が悪いことが普通である.そのため一部の筋のみが疲労しやすく,また二次的に関節や脊椎の変形性病変を起こして関節炎や,腰痛の原因となることもまれではない.本文では異常歩行のなかでも,特に内反,尖足に対するわれわれの考えの一端を述べ,諸兄姉のご指導ご批判をあおぐしだいである.
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