特集 耳鼻咽喉科診療の進歩
我が国に於ける慢性副鼻洞炎手術療法の進展
高橋 良
1
1慈恵医大耳鼻科教室
pp.705-719
発行日 1954年12月15日
Published Date 1954/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201244
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近時化学療法の発達は真に目覚ましいのであるが,慢性副鼻洞炎への之の応用成績は尚甚だ不充分で現在では尚手術療法に頼らざるを得ないのが現歌である。之の状勢は欧米でも同樣と見られるが日本人ではその鼻腔構造,副鼻洞手術の歴史的推移等の関係から慣行的な手術療法が欧米のそれと稍異つて来ているのは当然であろう。
そこで私は我が国に行われつつある手術的療法を主に戦後の文献から参酌しつつ種々の方面より考察し併せて日頃懐いている副鼻洞手術療法への考えを述べて見度い。
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