Japanese
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特集 小脳歯状核系変性症とその周辺
DRPLAの神経病理
Neuropathology of dentato-rubro-pallido-atrophy (DRPLA).
飯塚 禮二
1
Reiji IIZUKA
1
1順天堂大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Juntendo University School of Medicine
pp.34-44
発行日 1990年2月10日
Published Date 1990/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431900004
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I.はじめに
DRPLAという表現は,周知のように,最初Smith30)によって用いられたが,その後主として我が国において検討が行なわれた。現在のところ未だ疾患としての独立性が確立したとはいえないが,種々の観点からの検討が行なわれ,小脳および錐体外路系の変性疾患の中で重要な役割をもつようになった。この“疾患”の大事な特徴の一つは,神経病理学的にはかなり画一的な病変であるにもかかわらず,臨床症状が各種の不随意運動からミオクロニーに及ぶ多彩な表現を示すことにある。本稿では,神経病理学的側面からDRPLAの特徴と位置づけについて考えてみる。
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