特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!
【消化管】
Q12 大腸ポリープ摘除後に大腸内視鏡をフォローするタイミングは?
西野 徳之
1
,
堀川 宜範
1
1総合南東北病院 消化器センター
pp.448-450
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203103
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急性期のポリープ切除(polypectomy)後の出血は速やかに検査を行い、止血処置をすべきである。2〜3日後に遅発性に出血することがあり、切除後は過度の運動や飲酒は避けるように指導する。通常、大腸内視鏡(CS:colonoscopy)フォローアップの目的は、局所再発、異時性多発ポリープ、癌の合併を確認すること。CSを施行する時期は、切除したポリープの大きさや数、組織学的悪性度によって異なる。日本では各種ガイドラインから概ね次のように考える。❶早期大腸癌あるいは高リスクのポリープでは治療後最初は6カ月後、その後は1年毎、❷腫瘍性ポリープを切除した場合は1〜3年以内、❸ポリープをすべて取り切った場合(clean colon)や非腫瘍性ポリープの場合は3年以上のフォローアップを目安とする1〜3)。日本の治療の時期の考え方は欧米のガイドラインとは少々異なる。
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