特集 大腸腫瘍治療後のサーベイランス
12.非腫瘍性大腸ポリープ摘除後のサーベイランス
久部 高司
1
,
石原 裕士
1
,
植木 敏晴
1
1福岡大学筑紫病院消化器内科
キーワード:
非腫瘍性大腸ポリープ
,
非腫瘍性大腸ポリポーシス
,
サーベイランス
,
過誤腫性ポリープ
,
過形成性ポリープ
Keyword:
非腫瘍性大腸ポリープ
,
非腫瘍性大腸ポリポーシス
,
サーベイランス
,
過誤腫性ポリープ
,
過形成性ポリープ
pp.1051-1055
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000444
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非腫瘍性大腸ポリープは,ごく一部のポリープに癌化の報告があるのみであり,出血や腸重積の原因となる場合や腫瘍との鑑別が困難な場合に内視鏡的摘除の適応となる.摘除後は異時性に発生する腫瘍性病変発生のlow riskグループとして対応することが可能と考えられる.一方,非腫瘍性大腸ポリポーシスでは,ポリープの癌化のみならず消化管以外の臓器にも悪性腫瘍が高率に発生することが知られており,ポリープの切除および全身的なサーベイランスが推奨されている.しかし,非腫瘍性大腸ポリープ・ポリポーシスのサーベイランスについて明確なエビデンスはないため,コンセンサスの得られたフォローアップの計画作成が今後の課題である.
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